性格の問題?
精神疾患は性格の問題なのでしょうか?
「メランコリー親和型」「匕ポコンドリ-性基調」などという概念があるように切っても切り離せないものてす。だからといって何でもかんでも性格の問題にしてしまうのは間違いです。病識をきちんと持って治療に当たるのが必要です。
ただ、殊更、病気だ、障害だと声高に叫ぶ事も問題があります。むしろ逆に快復を遅らせてしまうケースもあるでしょう。薬であっさり治るならば、それでいいでしょうけど。
場面緘黙症の人の中にはずっと性格の問題だと悩んでいる人が少なくありません。そういう病気があるのを知って、長い間の呪縛から放たれます。また、同じ苦しみを抱えている人が他にもたくさんいる事に勇気付けられたりします。
ただ、そこで留まってしまうと先に進めません。遊技療法や暴露療法などある程度の効果はあるのでしょうが、大まかに言ってしまうと緘黙症の治療法はありません。
病気という前提でよく言われる事に「緘黙症は人見知りとは違います。」があります。その通りです。何の間違いもありませんけど。
ただ、緘黙症と人見知りは全く別物でしょうか?その心のメカニズムは同じではないでしょうか?結果として出る症状が性格の問題レベルであったり、病的レベルであったり、障害と呼べるほどのレベルだったりするのだと思います。
その部分を掘り下げる事がいい結果に繋がるように思います。
昨今の「発達障害」という概念もそうですね。ちょっとでも周りの人と違うとすぐに「あの人は発達障害じゃないの?」なんて言われます。ただの個性にも拘わらず。
性格レベルなのか、病的レベルなのか、きちんと線引き出来る訳ではありませんが、それを考える事も一つの治癒への道だと思います。
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