いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

精神疾患の可視化

精神疾患が心の病気であれ、脳の病気であれ、可視化は難しいところです。だから、誤診もあるだろうし、遊びの時は元気一杯で仕事になると鬱々となる現代型うつ病が本当にうつ病なのか、怠け病なのか、なんて議論が巻き起こったりします。


そんなところに「光トポグラフィー」が現れました。脳の血流を調べる事でうつ病、双極性障害、統合失調症の「鑑別診断」が出来るという検査方法です。


鑑別診断とは、今まで通りに問診等で精神科医が診断をした上で「それでも尚、疑問が残る」場合に就き、参考の為に行うというものです。


以前、バラエティー番組でタレントさんにこの検査をして「うつ病ではありませんね」「良かった~」なんて事をやってましたが、本来、そういう使い方はしません。非常に誤解を受けやすい番組構成でした。


ところが、最近は「当院では光トポグラフィーできちんと診断出来ます」といった宣伝文句を病院のホームページに乗せて、患者を集めて金儲けを企てる悪質病院が後を立ちません。


最初から光トポグラフィーで診断する事はあり得ません。


さすがに日本うつ病学会でもそのような使用法に対して注意喚起を促してます。


皆様もそのような宣伝文句に釣られないように、また、抗うつ剤なども細心の注意の上、使用されますようにお願いいたします。自分の身は自分で守らなければなりません。


そもそも、光トポグラフィーでは頭皮の血流や既に向精神薬を使用している場合には検査に影響が出る可能性があるそうです。


何より、緊張してると検査結果が変わったりするそうです。精神疾患の人には緊張する人が多いのではないでしょうか?何をかいわんや、ですね。