すると･･･身体がポカポカしてきて、指先、爪先にまで血液が流れるような感覚がしてきました。ちょうど真冬の寒い日に外から帰って来て、お風呂の湯舟に浸かるような感覚でしょうか？

動悸が徐々に治まってくるのが判りました。

発作は治まりました。

会社に着いてから｢あれは何だったのだろう？｣と考えました。でも、この頃は答えは出せませんでした。今のようにネットもやっていなかったので何も知らない状態でした。そもそも、辛うじてパニック障害という言葉を知っている程度でしたから。流行りと言っては語弊がありますが、パニック障害の人が増えてきた、或いはパニック障害という概念で症状を説明し始めた時期ではないでしょうか？

ただ、｢開き直れば発作は治まるのか？｣という半信半疑の経験に基づく仮説を立てました。抗不安剤もさして効果が期待出来ない以上、それに頼るしかありません。

予期不安は簡単には消えてくれませんでしたけど、翌日から｢開き直る｣練習をしました。もちろん、発作の出た時です。