いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

試行錯誤

翌日、家を出る前から私は頭の中で「開き直れば大丈夫!」と何度も自分に言い聞かせていました。


そして、予定通り?比較的軽い発作が出ました。不安の中、「どうにでもなれ!なるようにしかならない!」を頭の中で反芻していたら、あっさり発作は退散して行きました。


これで一件落着となれば良かったのですが、そんなに甘くありません。その後は発作に負ける事がほとんどでした。


開き直る練習と言っても、開き直る事は反応のように自然と湧き出て来るものなので意識してというのとは本来違うものてす。作られたものはすぐに化けの皮が剥がれます。心の底から自然に出て来るようにならなければダメです。


そもそも何が怖いのか?考えてみると動悸が一番です。ホルター心電図で異常なしと言われても、実際に動悸にみまわれば、心臓がおかしい→死、の連想になります。もしかしたら、今回のこの動悸は本当の心臓疾患から来てるんじゃないかと怖れます。もう一つは倒れたら恥ずかしいというのが結構強くありました。大勢の前で倒れるなんて醜態は地獄と思ってました。


これらは生来の性格に根付いてます。心気症(疾病恐怖)的性格、小学生の頃、家庭の医学という本を読んで全ての病気が自分に当てはまるんじゃないかとか、ちょっとした身体の異常を重病でないか、と不安になったものでした。


「恥ずかしい」というのは緘黙症になったほどのシャイネスですから、私の人生のテーマと言ってもいいでしょう。


そして、動悸にどう対処するか色々考えました。動悸(頻脈)に慣れればいいんじゃないか?慣れる方法はないのか?


身近にありました。趣味でやってた筋トレです。但し、筋トレは基本的には無酸素運動ですから息苦しくなるほど脈拍が上がる事はありません。そこで、試しに50キロのバーベルでスクワットを50回やってみました。脈拍が120超えになりました。当たり前の事ですが、運動で脈拍が上がったのを知ってるから不安はゼロです。


その日からスクワット以外の種目は止めて、ただひたすら毎日スクワットをやりました。


発作が出た時には「これはスクワットで脈拍が上がっているんだ!」そう思い込むようにしました。心の中で肯定派と否定派が闘ってました。


これは開き直る事と相まって、効果がありました。発作だけでは全く慣れなかった動悸に対する慣れが生まれ、不安感、恐怖心が徐々に薄れていきました。