いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

森田療法とは?(1)

これから書く事は私独自の解釈ですので、是非、ご自身で森田療法の本、サイトで勉強される事をお勧めします。出来れば、森田正馬博士の著書を読まれるのが一番と思います。


先ず、森田療法は治療法ではありません。療法と言っておいて、おかしいですけど、森田療法を突き詰めると治療法と言うのも、思うのも相応しくないと思います。敢えて言うなら、森田思想です。この思想が心のメカニズムに合致しているから治るんです。これは後々説明させて頂きます。


森田療法を語るのには、幾つかのキーワードがあります。「精神相互作用」「ヒポコンドラリー性基調」「あるがまま」「恐怖突入」「思想の矛盾」「生の欲望」などです。これらは相互補完的に説明しているものでこの中の「精神相互作用」が他のキーワードを全て包括していると思います。


精神相互作用とは、ある事象に意識が集中するとその事象が強化され、その意識も固着する、というものです。


パニック発作など、その最たるものですね。動悸が起こる、死ぬんではないか?と不安になる、更に動悸を激しくする、意識が動悸(心臓)から離れなくなります。


一番判りやすいのが、子供の頃の自転車に乗る練習です。ほとんどの人が経験していると思います。その時に行ってはいけない方向に「行ったら危ない!危ない!」と思いながらブレーキを掛ける事すら忘れて激突しませんでしたか?私など道路脇の側溝に何度落ちた事か・・・


この時、ぶつかってもいい、側溝に落ちてもいい、と思えたら、準備が出来るし、冷静になってブレーキを掛けるとか、自転車から降りるか出来るのではないでしょうか?それは意識がブレーキや降りる事に広がるからです。