いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

森田療法とは?(2)

森田療法のキーワードを使ってパニック障害を説明させて頂きます。


パニック障害は先ず、発作から始まります。


この発作を重篤な病気の症状と捉えてしまう、これが「思想の矛盾」です。重篤な病気ではないかという思想(思い、意識)と実際には身体的な異常ではないという事実、矛盾してますね。言わば「認知の歪み」です。


日常生活でもよくありますね。周りの人に「たいした事ないよ。気にし過ぎだよ!」と言われても深く悩んでしまいます。この場合、周りの人の意見が客観的事実である事がほとんどだと思います。


この前提には「生の欲望」があります。文字通り、「生きたい!(死にたくない!)」とう思いだけではなく、「こうあらねばならない」とか、「人に認められたい、出世したい、金持ちになりたい」なども含まれます。この部分は向上心にも繋がりますので全面否定は出来ませんけど。程度の問題でしょう。


その「生の欲望」が強い性格を「ヒポコンドラリー性基調」と言います。「生きたい」部分は心気症(疾病恐怖)と同義と捉えてもいいと思います。


そして、「精神相互作用」で発作は悪化します。そこで慌てず騒がずに「あるがまま」発作を受け入れれば、意識が発作に集中しないので治ります。この「あるがまま」は「目的本意のあるがままあって、そのまま受け入れる事ではない」と解説されている方が多いですね。


ただ、パニック障害を初めとする神経症と言われるものを治す為にはその症状を評価せずにありのまま、あるがまま、俯瞰する、受け入れる事が大切ですので、あまり深く考えずに文字通り「あるがまま」でいいのではないかと私は思います。


手が震える、眠れない、などもそのまま、あるがままでいいんです。震えたら恥ずかしい、眠らなければいけない、意識が集中するから症状が強化され、繰り返されます。


心のメカニズムだから善悪関係なく、そうなります。