いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

一理ある

前の会社での事、ある日、先輩社員が辛そうにしてました。風邪を引いたようでした。


「熱はあるんですか?」


熱があれば、病院へ行くとか、早退という選択肢が出てきますが・・・


「多分、あると思うけど」


周りの人が体温計を持って来て、異口同音に熱を測るように勧めるも拒否しました。


「熱を測ったからといって下がる訳じゃないから。なまじ測って高かったら、余計酷くなりそうだから」


その時は「変わった人だな!」くらいにしか思いませんでした。早退したとかではないので仮病ではありません。


後々、精神疾患を通して「心が身体に与える影響」を考えるようになると、この先輩社員の行動も一理あるな、と思えるようになりました。自分自身で判っていたのでしょう。


私などは体温計を見て、更に体温が上昇するタイプですね。以前、身体がだるくて会社を休もうと思った時に試しに体温を測ったら平熱、会社に電話を掛ける直前に測ったら37.5度ありました。そして、電話が終わって計ると平熱に戻ってました。


当時は、休みの電話を入れると「這ってでも来い!」、そしてそのうちに「会社にいるだけで仕事しなくていいから、とにかく来るだけ来て!」となります。ワンマンオーナー社長が休みの社員がいると機嫌が悪くなるという理由だけなんですけど。


この「会社にいるだけ」が曲者で午前中は配慮してくれますが、午後になると、体調不良を忘れられて普通に仕事をするはめになります。意識不明にでもならないの休めないとよく話してました。


以前、健康番組で、タレントさんが自宅で血圧を測っていて、数値が高いと、深呼吸を何度もして測り直してました。そのVTRをスタジオで見ていた医師が「とても良い事です。下げる事が大事です。」と言ってました。


どうなんでしょう?気にし過ぎるのが一番血圧に良くないと思うのですが・・・その時に一時的に下げたところで意味がありません。


人智の及ばない事を考えたり、意味のない事を気にし過ぎるのが神経症に繋がりますから、先輩社員はその種の病気にはならないでしょうね。


病気とかを通してではなく、こうした考え方を自然と出来るのは羨ましい限りです。その差は大きいです。