いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

仕事を休まなかった理由

うつ病、パニック障害を通して、仕事を休んだ事はほとんどありませんでした。うつ病と診断された日は休みましたし、診断される前の身体症状の時は勤務時間内に病院へ行かせてもらったり、早退した事はありましたけど。


会社を休めなかったのは借金があったからです。当時は約300万円ほどの借金がありました。借金の原因はギャンブルです。


ギャンブルを始めた理由は住宅ローンのプレッシャーでした。普通に返済していれば問題なかったのですが・・・


私が入社してから暫くすると、急激な店舗展開が始まりました。私が入社した時には十数店舗だったのが、マックスで350店舗にまでなりました。それは失敗に終わり、支店統廃合、リストラが始まりました。リストラは新人社員がほとんどでしたが、明日は我が身と不安にかられました。また、会社が倒産したらどうしよう?という不安もありました。


当時はそれほど就職事情は悪くなかったのですが、緘黙症を経験した私にとってはコミュニケーションに自信がなく、就職活動、面接、新しい職場に馴れる事、全てが不安材料でした。実際にリストラされた訳でも倒産した訳でもないのに心が不安を作り出し、ギャンブルに逃げる事になりました。一攫千金、本気で住宅ローン一括返済を夢見てました。


刹那的なストレス解消になりましたが、結果的には心の問題ではなく、実際の状況を悪化させました。3~400万円の借金はその後、完済してはまた借りを繰返し、昨年末にようやくゼロになりました。30年以上の闘いでした。サラ金会社に勤めていながら、金を借りまくっていたんですから我ながら呆れます。だから債務者の気持ちはよく判ります。(笑)


でも、そのお陰で会社を休まずに済んだので何が幸いするか判りませんね。人生の授業料になりました。かなり高い授業料でした。


私のいた会社は有給休暇を取るのすら大変で、休職なんてあり得ません。辞めさせられたでしょうね。ましてや精神疾患が理由では。今でも休職をさせてくれるのは組合や産業医がいるような大会社や公務員くらいのものでしょう。


今の会社(警備会社)では形ばかりのストレスチェックや相談する医療機関(内科医)がありますが、誰も相談しないでしょう。警備員になるのには法律で精神疾患がない事が条件の一つになります。


最近緩和されて、軽度のうつ病などは許可されるようになりました。その説明の時に「うつ病でも喋れれば大丈夫ですよ。ハッハッハッ」とバカにしたように話してました。コイツらに精神疾患を理解するのは死ぬまで出来ないか、自ら精神疾患になるしかありませんね。


休職出来る会社にいても、極力休まないに越した事はありません。偏見が新たなストレスになります。