いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

無縁社会

先日、NHKで「無縁社会~無縁死3万2千人の衝撃」という番組をやってました。2010年に放送されたものの再放送です。


タイトルから自殺や行き倒れの身元不明者の事を扱った番組かと思いましたが・・・


身元が判っていても親族がいないとか、いても遺体、遺骨の受け取りを拒否された人を自治体では身元不明者として扱っているという事でした。そういう人が増えているのだとか。


番組では一人の男性の孤独死を追跡調査します。50代の男性Aさん、アパートの部屋で死後1週間ほどで発見されます。テレビも電気も付けっぱなしであぐらをかいたまま、うつ向いた状態で亡くなっていたそうです。


同じアパートの住民曰く、「ほとんど話した事はない。ここのアパートでは近所付き合いはないよ」この方も高齢者でした。


Aさんは、地元の会社に勤めるも倒産し上京、給食センターに20年正社員として勤めます。定年退職後は派遣で日雇いの仕事をしていたそうです。


実家は両親も既に亡くなり、家は人手に渡り、区画整理で今は跡形もなくなってました。それでも望郷の念は強かったようです。


社縁というのがあるそうです。会社を辞めた後、社会との繋がりがなくなってしまうのだとか。Aさんも定年退職後は同僚との交流も徐々になくなっていたようです。


私にも経験がありますが、前の会社を辞めて半年くらいはメールや電話がありましたが、そのうち徐々になくなりました。かろうじて年に1回飲み会をやるくらいです。それも一昨年途絶えてしまいました。


ただ、私の場合は緘黙症経験者で孤独癖があるので普通の人の孤独感とは根本的に違うのでそれがすぐに辛さとか、不幸感とかには結び付きませんけど。


もう一つ、取り上げられていたのが生涯独身者の方です。70代の元看護婦のBさん、仕事と母親の介護で結婚どころではなかったそうです。


身寄りのないBさんは、亡くなった後の後始末をしてくれる会社と契約をします。遺品整理から合同墓地への納骨までやってくれるそうです。こういう会社が増えているそうです。


地縁、血縁の絆が希薄になった事への警鐘を鳴らす為の番組なのでしょうが、歯止めは効かないでしょうね。


AさんもBさんも私の近未来の姿そのものです。身につまされます。私が死んだら、今なら姉が引き取るでしょうが、姉がいなければ姪やいとこが引き取るかと問われれば疑問です。それを責める気もありません。私にとっては死んだらどうでもいいのです。墓も葬儀も要りません。この墓とか葬儀とかが遺体や遺骨の引き取り拒否の一因になっているような気がします。


孤独死についても私自身は何の不安も恐怖もありません。元々、独りでオギャーと生まれて来た訳ですから。ただ、遺体の処理などで人に迷惑を掛けるのが心苦しいだけです。


そんな事もあって、父の遺品整理と同時に私の「遺品」整理をしてます。断捨離です。最終的にはミニマリストが理想です。あの世には持っていけないのに人は不要な物を持ちすぎています。