いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

映画

私は子供の頃に「101匹わんちゃん」「ガメラ対ギャオス」を見たくらいでその後は映画館で映画を見る事はなかったのですが、一昨年辺りから見るようになりました。


と言っても商業ベースに乗ったメジャーな映画ではありません。やはり、緘黙症や発達障害などをテーマにした映画です。インディーズと言うか、マイナーな映画ですね。と言っても世間にあまり知られてないというだけです。内容はそれぞれに素晴らしいものです。


昨日は24時間勤務明けに眠い目をこすりながら、新宿まで映画を見に行きました。「少女邂逅」・・・弱冠23歳の女性による監督、脚本作品です。


この作品に興味を持ったのは、この監督が緘黙症だったと公言している事とその頃の体験をモチーフにしている映画との事だったからです。


「イジメられて緘黙症になった」との事でしたが、実は緘黙症はイジメなどの具体的なエピソードを原因とはしないとするのが定説です。イジメられて学校で話せなくなったとしたら、別の精神疾患が疑われます。


その辺りを映画の中でどのように表現されているのか確認したかったというのもあります。ただ、病気、疾患の分類は専門家に任せるべきであり、他人が「それは緘黙症じゃないよ!」などと軽々に言うべきでないのはもちろんです。


苦しみ、辛さは一緒ですから。


主人公の少女は当初、まさに緘黙症のように見えましたが、すぐに話せるようになった辺りからは緘黙症ではないように思われます。


そもそも、この映画において、「学校で話せない事」はあまり意味を持たないようです。テーマにすらなってません。そういう意味では裏切られました。


ただ、映画全体では、展開が読めないような、引き込まれるような良い映画でした。テーマは見る側が考えるものだと思います。


見終わった後に、少し重い気分になりました。とても23歳の女性が作ったとは思えません。いずれ映画界に名を残すかも知れませんね。次作にも期待、ですね。

一理ある

前の会社での事、ある日、先輩社員が辛そうにしてました。風邪を引いたようでした。


「熱はあるんですか?」


熱があれば、病院へ行くとか、早退という選択肢が出てきますが・・・


「多分、あると思うけど」


周りの人が体温計を持って来て、異口同音に熱を測るように勧めるも拒否しました。


「熱を測ったからといって下がる訳じゃないから。なまじ測って高かったら、余計酷くなりそうだから」


その時は「変わった人だな!」くらいにしか思いませんでした。早退したとかではないので仮病ではありません。


後々、精神疾患を通して「心が身体に与える影響」を考えるようになると、この先輩社員の行動も一理あるな、と思えるようになりました。自分自身で判っていたのでしょう。


私などは体温計を見て、更に体温が上昇するタイプですね。以前、身体がだるくて会社を休もうと思った時に試しに体温を測ったら平熱、会社に電話を掛ける直前に測ったら37.5度ありました。そして、電話が終わって計ると平熱に戻ってました。


当時は、休みの電話を入れると「這ってでも来い!」、そしてそのうちに「会社にいるだけで仕事しなくていいから、とにかく来るだけ来て!」となります。ワンマンオーナー社長が休みの社員がいると機嫌が悪くなるという理由だけなんですけど。


この「会社にいるだけ」が曲者で午前中は配慮してくれますが、午後になると、体調不良を忘れられて普通に仕事をするはめになります。意識不明にでもならないの休めないとよく話してました。


以前、健康番組で、タレントさんが自宅で血圧を測っていて、数値が高いと、深呼吸を何度もして測り直してました。そのVTRをスタジオで見ていた医師が「とても良い事です。下げる事が大事です。」と言ってました。


どうなんでしょう?気にし過ぎるのが一番血圧に良くないと思うのですが・・・その時に一時的に下げたところで意味がありません。


人智の及ばない事を考えたり、意味のない事を気にし過ぎるのが神経症に繋がりますから、先輩社員はその種の病気にはならないでしょうね。


病気とかを通してではなく、こうした考え方を自然と出来るのは羨ましい限りです。その差は大きいです。

膝痛

病気やケガをすると、色々な事が学べますね。先ず第一にその病気や関連のある事の知識が増えます。


3ヶ月前に膝に水が溜まり、鵞足炎と診断されました。膝の内側のガチョウの足に似た部分の関節の炎症ですね。


水自体は、関節に炎症があるから潤滑油のような役割で溜まるそうです。だから、水を抜いても炎症がある限りはまた溜まります。これが世間で「膝の水を抜くと癖になる」と言われている事です。


だから、今は水を抜かない治療がメインだそうです。水が溜まり過ぎて、関節が動きにくい場合は抜くそうですが。


それから、湿布は冷やす事はないそうです。メントールがスーっとさせるだけだそうです。温湿布も皮膚の表面だけです。確かに湿布のパッケージをよく見ると「冷感・温感」となってます。あくまで「感」なんですね。


あと、湿布に入っているサルチル酸には発毛作用があります。膝に毛が生えてきたので調べてみました。薄毛の人が湿布を貼っているのは見た事ありませんが。


人生で初めて杖も経験しました。仕事の帰りに痛みが激しくなって、やむを得ず、百均で杖を買いました。後々考えれば、タクシーかバスを使えば良かったのですが、頭の片隅にすらありませんでした。


そして、いざ杖を使って歩いたのですが、なぜか何の補助にもならず、痛いままでした。松葉杖の感覚で痛い左側の手で杖を持っていました。


その場でネットで調べました。痛い方と逆側の手で持つんですね。


松葉杖は「足の代わり」なので同じ側で持つ、普通の杖は「足の補助」なので逆側、負荷が掛かる重さの軽減なんですね。


自分で杖を使ってみると、日常、杖をついている人が以前より増えたように感じます。実際には存在していたのに心が気付かなかったんですね。他人の痛みは経験しなければ理解出来ないものです。


膝痛との付き合いは中学1年のバスケ部の練習の時からです。その後は筋トレなどの影響で恒常的に膝痛はありました。オーバーユースだと思います。


私の膝は生まれつきお皿が割れてるそうです。分裂膝骸骨といって千人に1人位の割合で発生します。それ自体は病気とか障害ではないのですが、痛みが出やすいとの事です。


前の会社の上司が膝の手術をする事になった時に「カツクロはいいよな!どこも悪くなくて」と言われた時には思わず反論しそうになりましたが、我慢しました。「どこも悪くない?冗談じゃない!闘って来たんだよ!ずっと」言葉を飲み込みました。


私は基本的に痛いだの痒いだのは医師以外には言いません。ブログには書きますけどね。


緘黙症時代の名残りかも知れませんね。トイレに行きたい事すら言えなかったんですから。それが当たり前でした。どれだけの数の言葉を飲み込んだ事か・・・


そう遠くない将来に杖を手離せなくなるかも知れませんね。肉体は確実に日々衰えて行きます。衰えをそのまま受け入れる事が出来たら完成です。


でも、未完成で終わるんでしょうね。