いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

闘病開始

カウンセリングで言うところの「傾聴」ですね。医師は一切口を挟まずに私の訴えを頷きながら聞いていました。


私は「言葉に出来ないほどの不安感」を何とか伝えようとしました。でも、伝えようがないんですね。判ってもらえたのか不安でした。


「他に何か気になる症状とかありますか?身体症状はありませんか?」


私はそれまでに起こった様々な身体症状について話しました。不整脈(脈飛び)についてはホルター心電図(24時間心電図)で検査した結果、約一万回の脈飛びがあったけれど決して異常ではないと言われた事なども話しました。


「期外収縮ですね。よくある事です。カツクロさんの場合は主として身体に症状が出るタイプですね。」


「こんな様々な症状が精神的な原因で出るんですか?」


「出ますよ・・・取り敢えず、薬を2週間分出しておきます。様子をみてください。」それまでの様々な身体症状が不安感と繋がっている事に初めて気付かされました。


この病院では基本的には初診の医師がその後も診察するという方針でした。そして各医師の診察日は決まっていました。当日は木曜日、今後も木曜日に会社を休んで来ないとならないのか?心配でしたが、幸いにも土曜日の午前中も担当医の診察日だったので助かりました。


闘病生活が始まりました。

診察・・・

待合室にはたくさんの人が溢れていました。受付では症状についての質問はなく、初診かどうかのみ聞かれました。今考えれば、精神科という特殊な診療科ゆえの配慮ですね。


医師の診察の前に看護婦の事前の問診がありました。3枚ほどの質問票に記入した記憶があります。それに対しての補足質問があったりして、精神科とはこんなに丁寧にやるんだという驚きがありました。内科などでは3分診察ですから。


午前中の受付時間ギリギリに入った為に医師の診察が始まったのは2時を回ってました。ちなみに午後の診察時間は3時からです。


中年のお腹のポコっと出た、穏やかそうな医師でした。この容姿が安心感を生みました。

精神科へ

そのまま、まんじりともせずに朝を迎えました。会社に熱があると病欠の連絡を入れ、激しい雨の中、自転車に傘で病院へ向かいました。


最寄り駅前に大きな精神科病院があるのは知っていたのですが、近所の人に見られる可能性を考えて、少し離れた病院に決めていました。


ところが、散々探した挙げ句にその病院はなんと廃院となってました。やむを得ず、駅前の病院に行く事にしました。病院に着いた時には11時を回ってました。


ずぶ濡れの状態で病院に入ると一斉に待合室の患者たちの目が注がれました。