いつかきっと晴れる

うつ病、パニック障害との闘いと思い

閉所恐怖症

パニック障害もまだ経験していない、30代の時だと思いますが、激しい頭痛と吐き気、手の痺れで病院へ行き、MRIを撮ることになりました。私としては脳梗塞とか、脳の病気でないか?と不安になっていたのですが、医師は悠然と「午後にもう一度来てください。MRI 撮りますから。予約しておきます。」


今考えれば、問診で危険な症状ではないと判断した上だったんでしょうけど。


そのMRI で予期せぬ事が起こりました。あのドームのような中に入り、「唾を飲み込まないでください」と言われ、精神相互作用じゃないですけど、意識すればするほど唾が出て来てしまいました。


必死に唾と闘っている時に急に不安感が込み上げて来ました。ちょうど、うつ病と診断される前日の強い不安感に似てました。そして次に動悸が起きました。


思わず、「ここから出してくれ!」と叫びそうになりましたが、羞恥心が打ち勝ちました。そのうちに不安感と動悸は治まり、何事もなかったように検査は終了しました。パニック発作にも似てますね。発作の後の羞恥心がそこまで行かせなかったんだと思います。 


検査の結果は、「脛椎の5番目と6番目が狭くなっています。頸椎症ですね。脳は大丈夫ですよ。手の痺れは神経が馴れてくれば治りますが、手の筋肉が細くなる場合があるのでその時は手術が必要です。それからストレートネックですね。姿勢が悪い。頭を普段から下げないように。」


うぬぬ、うつむき続けた人生がストレートネックに繋がるとは・・・


この時の事はパニック障害になった時に結び付ける事もなく、頸椎症の症状が軽くなるにつれ、忘れていました。


そして、パニック障害を克服した後に、自宅のトイレに閉じ込められるという事件が・・・正確には事故ですけど。


用を済ませてトイレから出ようとするとドアノブが空回り、出られなくなってしまいました。父は出掛けていて、1時間くらいで戻る予定でしたが、待ちきれずに近所の人に助けを求めようと小窓から外を見ましたが誰もおらず、大声を出そうとしましたが、ここでも羞恥心が勝ちました。


羞恥心が勝ってばかりいますね。緘黙症などは喋る事への羞恥心が原因ですから、私にとっては羞恥心が勝つのは当たり前なんですね。


そうしてしばらくすると、「ここから出られないのでは?」という不安感が出て来ました。またですね。ミスター不安感か!そして焦ってドアを蹴破りました。


ここで初めて、MRI の事を思い出し、自分が閉所恐怖症であるのを認識しました。満員電車の中もある意味、閉所ですからパニック障害と全く無関係ではないと思います。問題は大した事がないのにそれを過大評価してしまう性格ですね。


私の子供の頃って、悪さをして叱られる時に押し入れに閉じ込められるというのが当たり前でした。その時のトラウマの可能性もゼロではありませんね。資質があっての事ですけど。


私の子供の頃にはもう一つ、外に追い出すというのもありました。母の話では、父に家を追い出された私は横の身長より高い窓から部屋にダイビングして飛び込んできたとか。恐怖心のなせる技ですね。


愛犬クロも同じように父に追い出されて、父がブツブツ怒りながら玄関を開けるタイミングを図っていたら、既に裏口から部屋に入っていて、そんな父の様子を後ろから見ていたなんて事もありました。怒る事は出来なくなりました。


今だと、いずれも虐待になる可能性がありますね。トラウマになり、後々の何らかの影響を与える可能性も否定出来ません。